『愛犬の捜索かな』





007/THUNDERBALL
サンダーボール作戦

初めて水中に入ったボンド映画。その素晴らしい水中撮影により
以後もシリーズの中で水中シーンが繰り返し登場することになった





1965年 129分

製作 : ケヴィン・マクローリー、イオンプロダクション

監督 : テレンス・ヤング
脚本 : ケヴィン・マクローリー、ジャック・ウィンティンガム、リチャード・メイボウム、ジョン・ホプキンス
撮影 : テッド・ムーア
プロダクションデザイン : ケン・アダム
水中シーン監督 : リュウ・ブラウニング、ラマー・ボーレン
特殊効果 : ジョン・ステアズ
アクション指導 : ボブ・シモンズ
編集 : ピーター・ハント
メインタイトル・デザイン : モーリス・ビンダー
音楽 : ジョン・バリー
主題歌 : トム・ジョーンズ

配給 : ユナイテッド・アーティスト

ショーン・コネリー / ジェームズ・ボンド
クロディーヌ・オージュ / ドミノ
アドルフォ・セリ / ラルゴ

ルチアナ・パルッチ / フィオナ・ヴォルプ
マルチーヌ・ベズウィック / ポーラ
ガイ・ドールマン / リッペ伯爵

バーナード・リー / M
ロイス・マックスウェル / ミス・マニーペ二―
デズモント・リューウェリン / Q
リック・ヴァン・ナッター / フィリックス・レイタ―


story

 スペクタ−は資金不足に悩んでいた。だが、ナンバー2には、スペクタ−のエージェントに整形手術を施し、パイロットとすりかえて
NATO演習中のヴァルカン爆撃機をハイジャックするという妙案があった。ヴァルカン機に搭載された原爆2基を使って、イギリス政府を
脅迫するというものだ。決定までには2日間の猶予。ダブルОエージェント全員が召集され、『サンダ−ボール作戦』が開始される


comment

 この作品の最たる特徴は、やはり水中シーンの出来ばえだろうと思う。以後、シリーズに欠かさず出てくる
水中シーンの初使用である。監督は、テンポが落ちると言って水中シーンを嫌ったが、その美しさは素晴らし
いでき栄えになっている。
 前作では出てこなかった、スペクタ−が再登場し、今回の悪役はNo.2エミリオ・ラルゴである。No.2とも
なるとさすがに風格が感じられ、印象深いキャラクターとなった
 オープニングは、以後ロジャーボンドの十八番となる脱出劇で、かの有名なロケットポッドが出てくる。この
背中にかつぐロケットは、何でも“紳士の必需品”だそうだ。
 冒頭には、珍しくイギリス情報部の会議室が出てくる。大きな空間に、9個の背もたれの長い椅子が並んで
おり、その7番目に遅れて入ってきたボンドが座る。
 『資料を開きたまえ』というMの声で、OO要員達はいっせいに“THUNDERBALL”と書かれた書類を開く。
シリーズでも、このような集団会議は珍しい。マネーペニーに『今日は会議室よ』と言われ、『愛犬の捜索かな』
と言って会議に向かうボンドが面白い。
 そういえば、最初の黒い画面に白い丸が現れるお馴染みの画面で銃を撃つのが、ボンドを演じる人間になっ
たのもこの作品からだ。
 秘密兵器に、パーマンのバッジを思わせる携帯酸素ボンベがあり、心底欲しいと思った。
 それにしても、最初から最後まで良く出来た作品だと思う。今見ても全然見ごたえがある。特に、ラストの終わ
リ方は必見。ぜひ観て欲しいもんだ。

Scene

     【注意】 ネタばれを多く含みます。未鑑賞の方、お気を付け下さい 【注意】



             【編集中・・・】




オープニング